「いや、なんか怖そうじゃん」という理由で見てなかったタクシードライバー。
モヒカン男がヒャッハー!言いながら画面をジャンピングオーバーして終始惨殺しまくる映画かと思ってたら違いました。
特に人生の楽しみも無く都会でタクシードライバーを営む孤独なベトナム帰還兵。
「俺に必要なのはきっかけだ」と言いつつ女にはフラれ、同業者には「世の中なるようにしかならない」と諭され、乗せる客は金持ちから黒人、狂人、売春婦と、社会の頂点からクズまで色とりどり。
世の中の汚さを蔑むことにしか「楽しみ」を感じられなくなったデニーロは、制裁に出ようとする。
って感じで60年代後半、70年代前半の混沌とするアメリカ社会をよく表していてとても勉強になりました。(論文的に考えて)
当時は立ち上がるマイノリティ・立ち尽くすWASPって構図だったからなぁ。
「オレはどこにいても淋しい」
「俺に必要なのはきっかけだ」
今の日本と被ってしまう。
だって最後の5分さ、デニーロの妄想にしか見えないんだもの。
なんで妄想と思うかというと。
以下ネタバレ「狂ったデニーロは世間からヒーローとしてあがめられました。フラれた才女とも仲直りしたよ!ヒーイズタクシードライバーヒーロー!」
っていう結末でこの映画は幕を閉じる訳だけど、
いくらマフィアを殺した英雄でもあれだけ殺したら牢屋入りでしょう。個人的怨恨も無いし。
「あれ?釈放されたの?」と思ったけど両親の手紙には「病院に行こうと思いましたが意識が回復してなかったので〜」って書いてあるしさ。
あの手紙とラストシーンから推測するに、デニーロはマフィアを殺して搬送された病院で意識を回復させて、罪に問われる事の無いまま普通にいつもの日常に回帰してタクシードライバーやってるってことになるよね。
変わったことは相手にされなかった自分が人々から英雄視されるようになった事だけ、と。
流石に罪に問われないのはないだろう。
だから私はデニーロはあのラストで死んでて(bung…って呟くとこ)、最後は全てデニーロの妄想だと感じた。
実際は「ベトナム帰りのクズ狂人がクズの街でマフィア虐殺したぞー(^o^)こえー」みたいに報じられてたんじゃないかなぁ。
社会的クズで孤独な主人公がアメリカンドリームばりに英雄になって終わり、と思わせといて、怖い映画だタクシードライバー。
[追記]こういう説もあるみたい。
http://www.movie-faq.com/main-244.htmlデニーロだけでなくアメリカ全体がおかしかった、と。
おかしすぎて気付きませんでした(^q^)
妄想でしたオチよりはアメリカ全体がおかしーんだよー提議ENDの方がニューシネマの法則に乗っ取ってるか。
ニューシネマの定番は主人公の破滅だけど、「破滅へ向かったのは一個人ではなくアメリカでした」って訴えた作品がニューシネマを終わらせたっていうのが皮肉だなぁ。

デ・ニーロ。
上に書いたようにこの映画ではずっとモヒカンだと思ってたんだけど違った。
(モヒカンはともかく)デニーロかっこよすぎる。
ヒゲはやしてハゲてるミッションのイメージが濃かったんだけどハンサムだったのね。
この映画のデニーロ見ると自分の部屋で身体鍛えたくなるなぁw

そしてアイリス役のジョディーフォスター!
この頃のフォスター、正に「ロリータ」のドロレスだと思うんだけれども。13才にしてこの色気。ドロレス!我が焔!
LEON公開当時、ポートマンが「Lolita's coming!」とばかりにモテハヤされたらしいけど(実際ロリータ役のオファーもされてる)、フォスターの方がロリータっぽいなぁ。
ポートマンって仲間由紀恵並に色気無いからさ。ドロレスと言えば色気のあるゆとりバカ。
その点アイリスを演じるフォスターはバカに見える。
まぁ二人とも、実際はハーバード大とイェール大で才女なんだけれども。持って生まれた雰囲気と演技力の話。

フォスターの女優歴をざっくばらんに分けて、第一フォスターがアイリス、第二フォスターがクラリス、第三が現在だとすると第一期が一番かわいいなぁ。
今は「いつも子供迷子にしてるな…」って印象が強いw(役柄)
テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画
- 2008/08/14(木) 15:48:28|
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